あきりょうが再会した日

『18代目歌のお姉さん、つのだりょうこさんです…!』

この瞬間、私はあき兄とともに「えぇぇ!!」と声を出してしまいました。

 

3月17日に行われた厚生労働省によるイベント 『Re-START~みんなで考えよう依存症のこと~』にて、あきひろお兄さん・りょうこお姉さんコンビが5年ぶりの再会を果たしました。

おそらくプライベートで5年前、2016年ごろに会っていたお二人ですが、

カメラの前での共演はおそらく2009年、おかいつ50周年時の「アルゴリズム体操」以来だと思います。

 

お二人で涙する姿、その後、冗談を交えつつシアワセそうに会話する姿。

あき兄が今まで謝りたかったけど、”敷居が高くて” 中々謝れなかったこと。

りょうこ姉がSNSで"厳しくしないと!" とフォローできなかったこと。

5年間のお互いに対する溜まってた気持ちを吐き出すお二人の姿は、

涙なしには見れませんでした。

 

そして、嬉しかったのはこれだけではありません。

お二人のツーショットに引用RTでコメントする勝弘兄、いいねするよし兄、めぐみさん。

りょうこ姉のインスタにいいねするあゆみ姉、コメントするしょうこ姉、ゆうこ姉。

そして、ブログであき兄への思いを綴っただいすけ兄。

 

歴代兄姉みんなで再会を祝福して、みんなで応援しているその姿に、

おかいつ歴代組の「絆」の深さが伝わってきました。

 

特にだいすけ兄は、あき兄が執行猶予期間中の2017年に、ご自身のラジオ番組で「歴代兄姉を振り返る」という企画にてちゃんとあきりょうも紹介してくれて、あき兄のエピソードまで披露してくれたんです。

あき兄はだいたくを気にかけて何度もスタジオ収録に訪れ、アニキのように接してくれて、色々なアドバイスをくれたそう。

そして、そのエピソードの後に流れたのはあきりょうの代表曲『夢のパレード』

これが本当に嬉しかった。

 

その後、NHKのラジオで曲が流れたり、60周年SPで映像が流れたり、CDに収録されたり…とメディアでもあきりょうが紹介される機会が増えましたが、兄姉が直接事件について触れることはありませんでした。

でも、昨日のイベントやコメントを見て、触れなくてもみんなずっとあき兄のことを気にかけていて、応援していたこと、

そして、あの再会はあき兄が5年間頑張ったからこそ実現したものなんだなと感じました。

SNSでコメントしてない兄姉も、気持ちは同じなんじゃないかと思います。

 

あきりょう二人で歌う姿、また見たいなぁ…。

あきりょうコンビでコンサートなども開催してほしい…。

でも、あき兄は現在長野県で介護のお仕事をされていて、このご時世では中々難しいと思うんです。

あき兄は昨日のインタビューで「長野県からも中々出ることができない。明日からも2週間休まないといけない。」ともおっしゃってました。

コロナが落ち着いたら、あき兄が歌声を届けられる場がもっと増えてくれたらいいですね。

 

そして、昨日のイベントはあきりょう再会シーン以外も素晴らしかった。

松本さんや田中さんの分かりやすい解説、"花の2016年組"の体験談は本当に勉強になるお話ばかり。ディーンさんの歌声も素敵だった。

 

正直、自分も以前は薬物について誤解してる部分がありました。

「依存性が強いとはいえ、辞めようと思えば辞めれるのでは?」「使用者=本当に悪人のみ」というイメージがありました。

 

でも、あき兄がAbema TVの報道番組に出演した際に語っていた体験談を聞いて衝撃を受け、自分がそれまでしていた多くの誤解に気づきました。

1度でも使用してしまえば、本人の意思など関係なく、やめれなくなってしまう、

本当に怖いものであること。誰でも手を出してしまう危険性があること。

そして、これは依存症という「病気」であること。

 

世間には、以前の私のようにまだ誤解している人が多く存在していて、それは立ち直ろうとする方の壁になったり、軽い気持ちで手を出してしまう人が減らなかったり…と様々な問題に繋がってしまうと思います。

保健の教科書2.3ページだけで学ぶのではなく、回復途上である方々から実際に体験談を聞くことは本当に重要なのだと思います。

もちろん、私もこれだけで全て分かった気になってはいけません。

まだまだ間違った解釈をしているかもしれない。

正しく理解し、依存症で苦しむ方と正しく接することを忘れないように生きていかなければならないですね。

 

以前、あき兄のコンサートの様子をある報道番組が扱った際、VTRは好意的な内容だったんですが、コメンテーターの方が「この方はたまたまラッキーだった。ラッキーな例を紹介すると、誤解を招きかねない」と発言されてました。もちろん悪意はないと思いますが、それは違うような気がします。

みなさんは辛かった部分、苦しんでいる部分も話してくれています。

それでも今こうして少しずつ回復している姿、そして、幸せそうな表情。

それを影響力のある方々が見せることによって、依存症の怖さを伝えるだけでなく、

現在依存症で苦しんでいる方、周りに依存症の方がいる方の支えになってると思うんです。大きな意味があると思います。

 

私は5年前、あのままあき兄がもう公の場に出てきてくれないようになっていたら、

ずっと間違ったイメージを持ち続け、許せないままだったかもしれません。

 

あき兄や花の2016年組のみなさん、松本さんや田中さんが現在されている活動の重要性を改めて深く感じるイベントでした。

 

これからも、ずっとあきりょうが二人でいれますように。

そして、より依存症で苦しむ方々が回復しやすい世の中になりますように。